ラムシロの遊び

暮らしのこととか投資のこととか。20代で資産1000万目指してゆるっと生きてます

【学生バイト必見】年末調整・扶養控除申告書・確定申告??わかりやすく解説します!

どうも,ラムシロです。

大学生になってバイトを始めると急に「扶養控除申告書」とかいう書類が出てきますよね。しかし,いかにも重要そうなのによく意味も分からないままとりあえず名前を記入して提出するって人,多いんじゃないでしょうか?

 

ただあれの意味を理解するのってなかなか大変だと思うんですね。税金関連の話はとにかくわかりづらくできていて,調べるだけでも一苦労ですし。

僕自身も,急に税金をめちゃくちゃ引かれるようになって困っていたらその申告書を提出し忘れていたことが原因だったという事案を経験したことがあります。そのとき税金の仕組みや年末調整,確定申告の仕組みについて非常に苦労しながら調べました。

 

 

今回はその経験を通して学んだことをできるだけわかりやすくまとめていきたいと思います!アルバイトをしている方は絶対に理解しておいた方がよいことばかりなので,ぜひ最後まで読んでいただければと思います。

なお,本記事では所得税がかからない場合についての申請方法をまとめていますので,所得税がかかる場合には別の申請が必要になる点にご注意ください。

そもそも所得税がかかるかわからないという方は以下の記事を先にご覧ください!

 

それではいきましょー

 

扶養控除申告書とは?

まずはこの記事の最初に登場した「扶養控除申告書」について解説していきます。

扶養控除申告書とは正式には「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」というもので,こんな感じ(以下の画像)のやつです。雇用契約を結んでいるバイトをしている方は,年に一度これを会社からもらうと思います。

 

f:id:kuromura760:20201001105248j:plain

 

さて,この書類は何のためにあるかと言うと,一言で言えば「税金の処理を会社にやってもらうため」です。税金の話は以下の記事にまとめているので一読していただけるとこれからの話がスッと理解できるかと思います。(その記事もできるだけわかりやすくまとめたつもりです...)

 

↑の記事を読むのが面倒な人向けに簡単に説明すると,毎年年末にはその年全体の収入から一定の額を引き(控除額と言います),引いた後の金額(所得)に対して税金をかけることになっています。もし引いた後の金額である所得が0以下である場合,税金(所得税)を払う必要はないことになるわけです。

 

そして,ここらへんの細かい処理を会社に任せるためにこの「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」が必要になるわけです。この細かい処理のことを「年末調整」と言います。年末調整については次の項で解説します。

 

 

では,会社に所得税の計算をしてもらうには何が必要でしょうか。

先ほど述べたように所得税の計算をするには収入から控除額を引く必要があるわけですから,自分にはどのような控除が適用されるのかを会社に伝える必要があります。この「どのような控除が適用されるのか」を示すのが「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」であるわけです。

 

申告書の書き方に関しては今回は触れないので他のサイトを参照していただければと思います。ただ,だいたいの学生の場合は養っている家族がおらずその他控除の条件も(勤労学生を除いて)適用されないことが多いと思うので,基本的に書く内容はほとんどありません。

必要最低限の内容を書いて提出すれば,会社と雇用契約を結んでいる誰もが受けられる控除である「基礎控除」と「給与所得控除」が適用されることになります。

 

 

そしてここからが非常に重要なのですが,「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」は1つの会社にしか提出することができません。複数の会社でバイトをしている人は,一番多く稼いでいる会社一つのみにこの申告書を提出することになります。

細かい話をすると,申告書を提出した会社では源泉徴収額が「甲欄」で算出され、それ以外の勤め先では「乙欄」で算出されることになります。されに年末調整をしてくれるのも申告書を提出した会社のみということになります。これらについても次の項で詳しく説明します。

 

ポイント◆ 扶養控除申告書は会社に細かい税金の処理をしてもらうために提出する書類で,一つの会社にしか出せない!

 

 

年末調整とは?

「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」が,会社に年末調整をしてもらうためのものであることはわかったかと思います。それでは次は年末調整について理解していきましょう。

 

 

バイトをしている人が1日あるいは1か月の間に一定以上の大きな額を稼ぐとしましょう。

すると,会社側はこう思うわけです。

 

「こいつはこのペースで1年間稼ぐと所得税がかかることになるから,最初からその分を引いてから給料を渡そう」と。

 

しかし実際はそのバイトは1年中コンスタントに稼ぎ続けることはなく,結果として所得税はかからなかったとしましょう。すると,そのバイトは実際は払う必要のない税金を先に納めてしまったことになります。この「実際に払う必要がなかった税金」を年末に返すことを年末調整と言います。会社は申告書の情報を元に控除の計算を行い,所得税がかからない場合にはあらかじめ引いてしまった分の金額を返してくれるわけです。

ここで「あらかじめ給料から税金を引くこと」を源泉徴収と言います。

 

したがって申告書を出している会社では,所得税がかからない場合に過払い分を勝手に戻してくれるのです。ありがたいですね。

逆に申告書を出していない会社(複数会社に勤める場合や申告書を出し忘れた場合)では,所得税がかからない場合でも源泉徴収分は帰ってきません。

もし源泉徴収分を還付してもらいたい場合は自分で確定申告をして還付申請をすることになります。収入と所得を計算して国に「過払い分はこのぐらいなので返してください」と言わなければなりません。

 

ポイント◆ 前もって引かれた税金を返してくれるのが年末調整
申告書を出した1つの会社しか年末調整をしてくれない

 

源泉徴収額算出の仕方の違い(甲乙)とは??

さて,ここで気づく人もいるかもしれませんが,会社はそもそも

「こいつはこのペースで1年間稼ぐと所得税がかかることになるから,最初からその分を引いてから給料を渡そう」

 という考えの元源泉徴収を行っていました。

ということは,1年で103万を超えるほどのペースが短期的に出た場合(つまり1ヶ月だけ88000円以上稼いでしまったとき)に限り税金を引かれるのだから,あまり大した額にならないんじゃないかと思いませんか。

 

しかしここにも複雑なルールがあり,思ったよりも多くの額を引かれることが多数なのです。

 

実は源泉徴収額の算出の仕方も申告書を出したか出していないかで変わってしまうんですね。結論,申告書を出した会社では源泉徴収額は「甲欄」で算出され、それ以外の会社では「乙欄」で算出されるという決まりがあります。

甲乙とか言われても意味が分かりませんが,簡単に言うと「甲欄」で算出するときは月88000円を超えるペースになると初めて引かれるようになり,「乙欄」で算出するときはそこまで稼いでいなくても結構な額の税金を持っていかれます。

 

つまり申告書を出さず年末調整をしてもらえない会社では持っていかれる税金の額が大きくなってしまうということです。

したがってそれらの額を返してもらうために確定申告をすることが重要になるのです。

(もちろん課税対象でなければ確定申告は義務ではないので,めんどいからお金返ってこなくてもいいやって人はやらなくてOKですよ!)

 

ポイント◆ 申告書を出した会社より出していない会社からのほうが税金を多く引かれる
払い過ぎた分を返してもらうには確定申告で還付申請をする必要がある

 

 

まとめ

今回は主に学生バイトの方に向けて,年末調整・扶養控除申告書・還付申請のための確定申告について解説しました。今回の話は全て所得税が課税されない範囲で稼いだ時の還付金についてですので,所得税が課税される場合には税金を正しく納めるための確定申告が必要になります。最初にも述べましたが,所得税などについてあまりよくわかっていないなぁと思う方は一度以下の記事を読んでおくと良いと思います。

 

それでは今回はここまで!最後までご覧いただきありがとうございました~